現場で役立つ食中毒知識

TRIVIA

植物性自然毒

植物性自然毒は、大きく3つに分類されます《イモ類、毒草類、キノコ類》。
◆イモ類. . .学校での事故が多い。課外授業でジャガイモ栽培して7月に食すケースが多く、校舎などの日影がある中では育ち切れずに表面が青い毒素を持ったジャガイモとなります。
◆毒草類. . .家庭における誤食が殆どです《スイセンとニラ、飾りつけにアジサイの葉等》。
◆キノコ類. . .日本には5000種のキノコ、50種程の毒キノコがあります。食べて4時間で死に至るものもあります。殆どがキャンプ・キノコ狩り・アウトドアでの誤食です。

2019年植物性自然毒月別件数

1月0
2月0
3月5
4月15
5月22
6月1
7月23
8月1
9月12
10月31
11月22
12月2

動物性自然毒

フグが殆どです。フグ毒での死亡は、この10年で10人です。フグの毒は非常に強く、4~6時間で死に至ります。フグが持つ毒素をテトロドトキシンと言い、青酸カリの1000倍の力を持っています。
死の直前まで意識は明朗で、意識消失後、呼吸・心肺が停止し死に至ります。フグ食中毒が起きている地域の中には、常にベスト5に入っている県もあります。

2019年動物性事前毒月別件数

1月2
2月0
3月4
4月2
5月7
6月2
7月1
8月2
9月2
10月5
11月7
12月3

植物性自然毒

 全体件数家庭飲食店
年次全体 件数全体患
者数
家庭件数家庭患
者数
家庭平均患者数家庭死亡家庭事故率家庭患者率飲食店件数飲食店患者数飲食店平均患者数飲食店死亡飲食店事故率飲食店患者率
2013年49150411122.7183.7%74.7%111.002.0%0.7%
2014年4823539932.4181.3%39.6%188.002.1%3.4%
2015年58178511192.3287.9%66.9%155.001.7%2.8%
2016年77229651392.1484.4%60.7%155.001.3%2.2%
2017年3413425642.6173.5%47.8%000.000.0%0.0%
2018年369932652.0388.9%65.7%22010.005.6%20.2%
2019年53134481052.2290.6%78.4%000.000.0%0.0%

動物性自然毒

 全体件数家庭飲食店
年次全体 件数全体患
者数
家庭件数家庭患
者数
家庭平均患者数家庭死亡家庭事故率家庭患者率飲食店件数飲食店患者数飲食店平均患者数飲食店死亡飲食店事故率飲食店患者率
2013年223515201.368.2%57.1%351.713.6%14.3%
2014年315323351.5174.2%66.0%341.39.7%7.5%
2015年386929441.5176.3%63.8%7202.918.4%29.0%
2016年327325542.278.1%74.0%4133.312.5%17.8%
2017年264220251.376.9%59.5%242.07.7%9.5%
2018年253420281.480.0%82.4%000.00.0%0.0%
2019年283824311.3185.7%81.6%231.57.1%7.9%
2019年356530471.6185.7%72.3%3165.38.6%24.6%